Amazon出店ガイド|出店方法・流れ・費用・成功のポイントまで徹底解説【2025年最新版】
目次
Amazon出店とは
Amazon出店とは、個人または法人がAmazonのプラットフォームを利用して商品を販売することです。
Amazonは現在世界でもトップクラスの流通規模を誇るECモールとなっており、月間利用者数は2024年5月の調査結果でPCとモバイルの重複を除いて「6,724万人」※と、楽天市場の「6,631万人」を超え、国内最大のECモールとなっています。
国内最大級の集客力と信頼性を持つAmazonを活用することで、初期費用を抑えて全国または世界の顧客にアプローチができます。
Amazonでは、書籍や日用品から家電、食品まで幅広いジャンルの商品が取引されており、すでに多くの消費者が日常的に利用しています。出店することで、この膨大な顧客基盤にアクセスできるのが最大の魅力です。
また、Amazon側に配送業務や顧客対応まで任せることが可能な仕組みや、商品を露出するための広告掲載など、出品者にとって手間がかかる業務を効率化できるサービスや代行業者も数多くありますので、専門的な知見やお忙しく手間がかけられない出品者でも、比較的気軽に出店が可能です。
※出典:ニールセン デジタルコンテンツ視聴率 Monthly Totalレポート(2024年5月)
Amazonへ出品(出店)するべき6つのメリット
- 国内最大級の集客力:月間利用者数6,724万人(2024年5月時点)という圧倒的なアクセスで新規顧客にアプローチ。
- 低コストで全国販売が可能:初期投資や固定費を抑えつつ全国規模の販売が実現。
- 海外への販売が可能:Amazon Global Sellingで北米・欧州・アジアなど各国のマーケットプレイスに展開。
- FBAによる配送・顧客対応の自動化:倉庫預託で発送・返品・CSまで代行。
- 信頼性の高いブランド力:Amazonの安心感で新規店舗や新商品でも購買ハードルを低減。
- 広告・販促機能の充実:スポンサープロダクト、クーポン、タイムセール等で露出を強化。

出店プランの種類と選び方
Amazonには主に以下の2つの販売プランがあります。
項目 | 大口出品 | 小口出品 |
---|---|---|
月間登録料 | 4,900円(税込)/月 | 無料 |
基本成約料 | 無料 | 100円(税別)/回 |
- 大口出品:出品数無制限、広告出稿やデータ分析機能が利用可能。中〜大規模の販売や積極的な販促におすすめ。
- 小口出品:出品数が少ない・試験販売向け。機能は限定されるが、低リスクで開始可能。
Amazon出店の流れ
1. Amazon出品用アカウントを登録する
Amazonセラーセントラルでアカウント作成。
必要情報
- 氏名(法人は会社名)
- 住所・電話番号
- 銀行口座(売上入金用)
- クレジットカード(手数料支払い用)
- 税務情報
登録後、本人確認書類の提出および電話/SMS認証を実施。
2. 出品者プロフィールを設定する
購入者が安心できるよう、以下を整備します。
- ストア名:覚えやすく信頼感のある名称
- ロゴ画像:ブランドを視覚的に伝える
- 自己紹介:取扱商品や運営方針を簡潔に記載
特定商取引法など法令に基づく表示
店舗名・運営責任者・お問い合わせ電話などを公開します。
販売業者名 | 法人は会社名、個人は氏名/屋号 |
住所 | 事業所の所在地 |
運営責任者 | 出品業務の責任者(代表権の有無は不問) |
店舗名 | 公開ストア名(第三者商標は不可) |
電話番号 | お問い合わせ対応用の番号 |
支払情報の設定
銀行口座 | 売上入金の受取先を登録 |
クレジットカード | 月額費用・広告費の決済に使用 |
支払い方法 | 通常はクレカ。自己発送では代引き・コンビニ払い設定が可能 |
配送・返品の設定
返送先住所 | 返品時の返送先(事業所/自宅) |
配送設定 | 自己発送は地域別送料を設定。FBA利用時は不要 |
お届け日時 | 商品別に指定可能 |
許認可情報の設定
- 古物商許可番号営業許可
- 医薬品販売業許可証番号
- 通信販売酒類小売業許可証番号/酒類小売業許可証番号
- 高度管理医療機器販売業許可証番号
該当する場合は許可証番号・届出番号を必ず登録します。
3. 出品登録
商品名・価格・商品説明・画像を登録。検索にヒットしやすいタイトル/キーワード設計を実施。
4. 発送方法の設定
- 自己発送(FBM):注文ごとに梱包・発送。コスト最適化や独自梱包に向く。
- FBA(Fulfillment by Amazon):倉庫預託で発送〜返品対応まで代行。プライム表示が付きやすい。
5. 販売開始
在庫・価格を管理しながら販売開始。レビュー獲得と広告(スポンサープロダクト等)で露出を強化。

Amazon出店にかかる費用
- 月額登録料(大口:4,900円、小口:無料)
- 販売手数料(カテゴリ別に概ね8〜15%)
- FBA利用料(保管料+配送代行料)
- 広告費(任意・クリック課金型)
利益シミュレーションでは「販売価格 −(販売手数料+FBA手数料+仕入・物流+広告)」で粗利を算出し、最低でも黒字ライン(損益分岐点CPA)を把握しておきましょう。
販売手数料
販売手数料は、販売するカテゴリー別で異なります。大口出品、小口出品のいずれも同じ利率の手数料が、販売されるたびに課金されます。
以下の表は販売手数料(税別)の一例です。

引用元:Amazon出品サービスの手数料
カテゴリー別成約料
本やCDなどのメディアを販売する場合、販売手数料に加えてカテゴリー別成約料を支払う必要があります。

引用元:Amazon出品サービスの手数料
必要書類と登録条件
- 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
- 銀行口座情報(売上入金用)
- クレジットカード情報(手数料支払い用)
- 法人の場合:登記簿謄本や会社情報
出品禁止商品や制限カテゴリがあるため、出店前にガイドラインを確認しましょう。
成功のポイント
- 高品質な商品画像:白背景・高解像度・複数アングルで訴求力向上。
- SEOを意識した商品タイトル:検索される語句を自然に盛り込む。
- 広告運用の活用:初期は露出確保を優先し、販売実績とレビューを早期に蓄積。
- 在庫管理の徹底:在庫切れは機会損失と順位低下に直結。
- レビュー依頼と顧客対応:丁寧な対応で信頼を獲得し、再購入につなげる。
まとめ
Amazon出店は、低コストで全国規模の販売が可能な大きなチャンスです。正しい準備と運用戦略を持てば、短期間で売上を拡大できます。まずは小規模から始め、データを見ながら改善していくのが成功の近道です。
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出店に関するお悩みはもちろん、出店後の売上不振や運営体制の課題などについても、ぜひお気軽にご相談ください。